子供が大学受験に失敗したとき、私たち親子は想像以上に大きな壁にぶつかりました。
「大学無償化制度」を利用して進学できるはずだった計画が崩れ、進学費用をどうするか、現実的な問題と向き合うことになったのです。
この記事では、私が2025年3月に実際に体験した、
「母子父子寡婦福祉資金貸付制度の相談」と「無職でも教育ローンを組めた話」について、リアルな体験談としてまとめます。
※この記事は2025年3月時点での体験をもとに執筆しています。
制度や申請条件は変更される可能性がありますので、最新情報は必ず公式窓口でご確認ください。
受験失敗、無償化制度が使えなかった現実
高校卒業後、無償化制度を利用して大学に進学する予定だった子供が、大学受験に失敗しました
無償化の恩恵が受けられないことが確定し、進路変更を迫られます。
「自宅浪人も一つの方法では?」と思いましたが、周囲からは「自宅浪人は想像以上に厳しい」とアドバイスを受け、子供自身も「予備校で環境を整えたい」という希望を持っていました。
予備校進学のために、どうしても資金が必要になったのです。
母子父子福祉資金貸付制度を調べ、相談に行った
家計的には非常に厳しい状況だったため、「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」の利用を検討しました。
地域の福祉資金相談窓口に行き、制度について説明を受けました。
そこで初めて知ったのが、申請に必要な提出書類の多さでした。
主な提出書類は以下のとおりです。
- 貸付証明書
- 児童扶養手当証書の写し または 資格確認書(民生・児童委員の確認)
- 貸付申請調査票(市町村福祉事務所記入)
- 申請者の戸籍謄本(離婚日記載のあるもの)
- (必要な場合)住民票謄本
- 連帯保証人の所得課税証明書(または源泉徴収票)
- 申請者自身の源泉徴収票の写し または 所得課税証明書
さらに、借りる資金の種類(修学資金、就学支度資金など)によって追加で証明書類も必要になります
この時点で、思った以上に手間と時間がかかることが明らかでした。
相談から資金の交付までに1〜2カ月かかると言われた
担当者から説明を受けたのは、
「相談から資金の交付までに1〜2カ月程度かかる可能性がある」ということでした。
予備校の入学締切に間に合わせるためには、すぐに資金が必要でしたが、
このスケジュールでは間に合わないと判断せざるを得ませんでした。
さらに、審査に必ず通る保証はないこともあり、
万が一申請が通らなかった場合のリスクを考えて、今回は福祉資金貸付を断念することにしました。
民間の教育ローンを探した
次に検討したのが、民間の教育ローンです。
これが無理なら、クレジットカードでキャッシングしかないと考えていました。
しかし、金利の事を考えると教育ローンでいきたい。
あまり期待せず、いつもお世話になっている銀行に申し込みを行いました。
結果的に無職でも教育ローンを組むことができました。
実際にかかった費用と注意
予備校への進学で必要だったのは、
- 入学金
- 授業料
- 教材費
といった、まとまった初期費用でした。
ローンで資金を用意できたものの、
今後の返済負担を考え、生活費や他の支出はかなり引き締める必要があります。
教育資金については、
「なんとかなるだろう」ではなく、
早めに具体的な見通しを立てて行動することが本当に重要だと痛感しました。
まとめ:制度はありがたい、使うには「早めの情。報収集が大切」
母子父子寡婦福祉資金貸付制度は、生活が苦しい家庭にとってとてもありがたい制度です。
ただ、実際に使うには、
- 膨大な書類提出
- 長い審査・交付期間
- 申請のタイミング
これらをすべてクリアする必要がある現実があります。
今回、私は制度を利用できませんでしたが、
「情報を早めに集めて、複数の選択肢を持っておく」
これが結果的に、子供の新たなスタートを支える力になったと思います。
同じように悩んでいる方に、少しでも参考になれば幸いです。
※この記事は2025年3月時点での体験に基づいて執筆しています。
制度や条件は変更される可能性があります。最新情報は公式窓口等でご確認ください。